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3月13日
| 世において必要なもの（ヨハネ17:13-21) |
| 日本の歴史上最大規模の地震が起き、人間の無力さ、限界、人の工夫の限界が露呈してしまいました。神様の恵みとあわれみがなければならないと知っているクリスチャンである私たちは、驚き悲しみに包まれるだけではなく、神様に向かってこの国と民族をあわれんでくださいと祈る時でしょう。 人生には３つあります。一つ目は、自然に生まれ、神様とまったく関係なく生きて死んでいく人生。二つ目は、神様の恵みで救われ、第二の人生を神の子どもとして信仰を持って生きる人生。三つ目は、ただ神の子どもとして生きるだけではなく、滅びる世とたましいを見て、そのたましいを助けて救われるように福音を伝える使命に目覚めて生きる第三の人生です。神様は、大震災を通して、私たちクリスチャンがこの第三の人生を歩み始めることを願っておられます。そのような世を助けて生かす伝道者として生きるために、絶対に必要なものはなんでしょうか。 今日の聖書箇所にあるように「世のものではない」（14,16節）という聖なる所属意識です。これをアイデンティティーと言います。これがあれば、かならず勝利します。自分は世のものではなく、世から選ばれ救い出された者だという強い意識が必要です。不幸や運命にとらわれ、神様に敵対している世には属しているのではなく、そこから解放され、天の背景を持つ者になっています。私の国は天の御国であり、父は神様であり、天の理由、つまり、たましいを生かす福音宣教が生きる理由です。 そして、聖なる喜び（13節）が必要です。世の喜びは何かが良くなったり、お笑い番組を見た時などで持つものですが、クリスチャンに求められる喜びは、イエスによる喜びです。イエスがキリストで、十字架にかかり、よみがえられることによって、イエスがともにおられるということによる喜びです。なにがあっても、だれによっても奪われることも影響を受けることもない、根本的な喜びです。その喜びがあれば、なにによっても倒されることなく、世に勝利することができます。それは絶対的な喜びなので、とうてい世の人には理解できず、不思議だと思われる喜びです。イエス様が、この喜びに満たされるように祈ってくださったので、私たちはこの喜びを持つことができるのです。 また、世において必要なのは、聖なる力です。悪いもの、つまり、サタン（悪魔）から守られることが必要です（15節）。世の人が自慢する力ではなく、サタンにだまされることがないようになる力です。イエス様がすべて十字架で完了してくださったので、すべて終わったのに、その信仰の喜びや力が出ないようにサタンがだまします。サタンがだます一番の鍵は不信仰に陥るようにさせることです。ですから、不信仰が敵だと、不信仰と戦うべきです。キリストを信じて救われたことは、すべて完ぺきなので、不信仰にだけならなければ良いのです。サタンは世の流れを作って、世の人が求めることが最高だと思わすので、世の流れに流されないように、まず、神の国を求め、霊的な戦いをしていくようにしましょう。 このように、この世において必要な聖なる所属、聖なる喜び、聖なる力をもって、日々、生活の中で実際的な聖さをもつようにしましょう。みことばによって聖め分かってくださいとイエス様が祈ってくださったように、聖め分かたれるのに必要なのは、神様の唯一の真理のみことばによります。ですから、聖書のみことば、講壇メッセージを黙想してみことばにより導かれましょう。そして、みことばを聞くときは、約束として聞きましょう。そうすれば、神様がそのとおりに成し遂げてくださいます。また、みことばに聞き従う姿勢を持って神様の声として聞きましょう。 私たちは世の人と同じ生活をしていますが、その中で天の御国の目的のために生きている霊的な大使、つまり、スパイです。スパイ意識を持つようにしましょう。自分の現場を伝道の現場として見て、現場で自分の聖なる所属、聖なる喜び、聖なる力、実際的な聖さを確認する祈りのときを持ちましょう。そして、講壇メッセージと祈りの手帳からの今日のみことばに聞き従うつもりで、実際にいのちが生かされる働きが起きるときまで祈っていきましょう。  |