日曜メッセージ要約版

教会の講壇メッセージ動画は、レムナント教会のサイトに出ています
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メッセージ要約版

4月3日

失敗の裏に(ヨハネ18:25-27)
 大震災を通して、いろいろなことを考えさせられているでしょうが、クリスチャンである私たちは、今、神様が訴えておられる声を聞かなければなりません。日本は戦後、人々の努力によって復興をとげ、経済も成長して安定した裕福な国になっていましたが、その中で国のことを真剣に考える人々がいなくなってきたように思えます。今、そのことに気付き、この大震災をきっかけに、特に若いクリスチャンが日本を胸に抱き、なにが日本に必要なのかを神様の前で考え、祈り、決断するときではないでしょうか。神様は日本を用いて世界を生かそうとされています。生活を維持するレベルに閉じ込められていず、傷や違いなどすべてを乗り越える福音を伝えて行く福音宣教のために祈りましょう。
 そのように決意して、心から祈りをはじめると神様のわざが行われるはずですが、サタンも邪魔をします。今日の聖書箇所を見ると、イエスをキリストとして告白して、すべてを捨てて従っていたペテロが、ものすごい失敗する場面が出て来ます。使命を持って伝道者として歩もうとしていたペテロですが、自分の考えではそうしたくなかったのに、失敗をしてしまったのです。しかし、ここで終わったのではありません。ペテロがそうであったように、日本の国を生かす伝道者の失敗は裏に大きな神様の祝福があることを知りましょう。
 まず、失敗は自分の持っている良いものでうまくいくのではなく、自分はだめだということに気づき、自分から本当に解放され、自由になる機会なのです。自分がなにかがんばればできるという思想がありますが、それが失敗して崩れ、自分の力や持っているもので生きて行くのでも、成功を手に入れるのでもないことに気づくことができます。自分の意地では絶対に限界にぶつかります。長所もありますが、それが頼りになることもありませんし、反対に短所があっても、挫折したり絶望したりする必要もないのです。自分の持っているものでは頼れないのですから、失望も不要です。そのようにして、すべての言いわけを取り除き、自分から自由になりましょう。
 自分ではどうしようもないと完全に自分に失望するとき、神様の恵みに中心を持って行くことができます。「あぁ、だからキリストでなければならない」「だから、キリストが十字架で死なれたのだ」と、キリストのみが中心になるようになります。そのときに、1つ浮かんでくるのが、だから聖霊の満たしを約束してくださったということで、それが分かると、神様の力によって生きるために祈るようになるのです。そして、自分が作り上げるのではなく、神の国が臨むことに希望があると分かるようになります。神様は失敗を通して、このように神様の恵みに引っぱって行かれ、人生の中心をキリストに移すことを願われるのです。
 このように神様の恵みを味わうように中心を持って行くと、人を助けて仕える人になることができます。痛みを知る人は、痛んでいる人を助けられます。自分が失敗したので、他の人を理解して、批判したり無視したり罪に定めるのではなく、常に機会として受け止めるようになります。このように、失敗は神様が神様の恵みの世界に導くようにさせるために与えられることなのです。
 ですから、まず、私たちは恵みの福音を深く黙想するようにしましょう。自分の内にある福音ではない思想を否定し、捨てながら整理していきましょう。律法、道徳、比較、宗教はすべて恵みではありません。そのような基準をすべて越えて恵みの福音があります。自分が抱えている弱さに気づき、それに向き合って最高の機会にしましょう。弱さは神様の祝福に気づく宝です。霊的な目が開かれ、失敗の中にある神様の恵みを見て、弱さが最高の機会となるようにお祈りします。