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| メッセージ要約版 |
2012年4月1日
| 2匹の魚と５つのパンで(ルカ9:12-17) |
| クリスチャンが自分の条件や環境によって、言いわけや不平不満、劣等感、比較意識を持つと、無気力になり、むだな戦いにエネルギーを費やすようになります。今日の聖書箇所から、どのようなときにも、自分の状況や環境に影響を受けないで困っている現場を助けることができる歩みをするためのメッセージを握りましょう。 多くの人がイエス様のところに集まり、男だけで5千人がということは、だいたい1万人以上の人が集まっていたときに、イエス様が弟子たちに向かって、その人々に「あなたがたで」食べさせてあげなさいと言われたのですが、そこには５つのパンと2匹の魚しかなく、弟子たちは、これでなにができるのかと思ったのでした。しかし、イエス様がそのパンと魚を裂いて与えられたときに、一万人以上の人が食べて満腹になり、そのうえ余ったものを集めたら、弟子の数と同じ１２かごが集まりました。これは、集まってきた人に奇跡を見せられるために行われたのではなく、弟子たちの信仰に対して教えられたことでした。こんなものしかないというつぶやきに対して、イエス様はそれを用いて必要を満たされるということです。 ここから、まず受けるべきメッセージは、イエス様は困っている人生、助けを求める人の必要を満たす方であるということです。イエス様は疲れて重荷を負っている人をご自分のところに来なさいと招かれ（マタイ11:28）、さまよう人には道となられ（ヨハネ14:6）、飢え渇いている人にはいのちの泉が湧くように（ヨハネ14:4）してくださいます。なぜならイエス様はキリストだからです。イエス様は神のかたちを失って、絶望の運命にとらえられ、たましいがサタンに支配されて、どんなに努力をしても、なにによっても解決できない根本問題に捕えられた人間のために、自らを犠牲にして、神様と出会い、悪魔のしわざを打ちこわし、罪を完ぺきに解決してきよめてくださるために来られたキリストです。ですから、だれでもイエス様を信じる者は、神様と出会い、完ぺきに罪がゆるされて、サタンに勝つことができます。困っている人は根本から助けられます。その方は、いまも生きて、現実の中で私たちを実際に助けてくださり、世の終わりまでともにいて助けてくださるのです。 そのイエス・キリストを信じる信徒のクリスチャンは、キリストの使節、大使です。イエス様は「あなたがたで」食べさせなさいと言われました。イエス様が助けられるのですが、その力が私たちクリスチャンひとりひとりから出るのです。自分の人間的な条件や姿で、できないと見るのではなく、イエス様が大使だと言われた事実に気づくだけで良いのです。自分を再発見して、アイデンティティをはっきりしましょう。いま、イエス様が私を通して困った人を助けられるので、自分は地球上でもっとも大切な存在で、尊い人生を歩んでいるのだと認めましょう。そのために聖霊が内に宿っておられ、イエス・キリストとワンネスとなって、存在が根本から変わっているのです。世の光であり、王である祭司で、まったく新しい人になった（Ⅱコリント5:17)と認めましょう。困っている人をキリストによって助けることを福音宣教と言います。私たちクリスチャンには、聖霊がおられるので、存在しているだけで神の国が臨んで、暗やみが崩れるので、存在自体で伝道になっているのです。感謝をもって自分がそのような存在だと自分に言い聞かせましょう。 キリストによって世の中の困っている人を助ける人間であるという結論が出ているなら、その信者の持っているものはすべてが祝福です。５つのパンと2匹の魚のような、人から見ると恥ずかしいようなものでも、イエス様が祝福されると5千人以上を食べさせることができます。これが、５つのパンと2匹の魚の秘密の意味です。私たちがなんでもないと思って、隠しておきたいような恥ずかしいようなことでも、福音宣教と結び付けるなら、人を助けるために不可欠なものとして用いられ、役立つものになるのです。 ですから、クリスチャンの最高の武器は、信仰です。イエスの御名によって聖霊の力が与えられるという信仰を持って祈れば、神様のわざが現れるようになります。聖霊の力によれば、できないことはありません。 まず、自分の人生にある神様の伝道計画がなにかを見つけましょう。そして、自分の現場からはじめましょう。条件、状況、環境、不平不満、言いわけ、劣等感、比較意識は、すべて捨て去りましょう。すべて役立つようになります。持っているものを福音宣教にささげ、神様に思い切り用いられるようにしましょう。神様がなさいます。考えを変える祝福があるようにお祈りします。  |