日曜メッセージ要約版

教会の講壇メッセージ動画は、レムナント教会のサイトに出ています
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メッセージ要約版

2012年5月6日

貴重な人、貴重な人生(ルカ9:43-48)
 私たちひとりひとりは、自分が考えている以上に、貴重で尊い存在なのですが、それに気づいていない人が多いのが残念なことです。神様は私たちが自分の存在が貴重で尊いことに気づいてほしいと願っておられます。今日の聖書箇所は、イエス様が山の上でご自分の本来の姿を3人の弟子たちに見せられたあと、山からおりて来られたら、他の弟子たちが悪霊につかれた子どもの悪霊を追い出せずにいたので、弟子たちの不信仰を叱られたあと、悪霊を追い出されたところです。人々がイエス様がなさったことを見て、神の威光に驚嘆していたのですが、そのタイミングで、イエス様は弟子たちにご自分が十字架にかけられて死ぬことを語られました。イエス様が奇跡を見せられた意味を人々が誤解しているので、福音の核心である十字架のことを弟子には語られたのでした。しかし、弟子たちには、意味がわからず、その直後にだれがいちばんえらいのかという、むだな争いをはじめたのでした。この場面をとおして、私たちは、福音の核心を悟り、それによって、自分がどれほど貴重な存在なのかを知って、よけいでむだな争いに巻き込まれるレベルから脱してしまいましょう。
 弟子たちは、神様から与えられている福音の核心を知らず、また、それについてイエス様に質問して、その部分に近づこうともしませんでした。サタンは、その部分だけを聞こえないように、近づかないように邪魔しているのです。福音の核心が傷つくと、人生すべてが傷つくようになります。神様から与えられたイエス・キリストの福音の核心の内容をつかんでいるなら、自分の尊さ、貴重さに気づくはずです。自分がむだな争いをする必要がない存在だと気づくように、福音の核心に目を開けさせてくださいと、祈りましょう。
 福音の核心を知るには、人間の問題がなにかを知らなければなりません。人間の問題は、人がどうすることもできない霊的な問題なのです。霊的な存在として創造された人間が、まことのいのちの根源である神様から離れたのが問題です。神様から離れて、罪とのろいの運命に捕らわれて一歩も出ることができません。それらすべては、目に見えない悪魔(サタン)という霊的な存在が、人間を滅ぼすためにしていることで、その悪魔のしわざこそが、本当の問題なのです。この問題は、人間にはどうしようもない問題であり、神様に会って、罪ゆるされ、悪魔を踏み砕かれるために、キリストが来られ、十字架に身代わりにかかってくださることだけが唯一の完ぺきな解決なのです。キリストしか解決できないので、キリストこそが最高の価値です。それがわかると、そのキリストによって、自分がどれほど貴重で尊い存在なのかが分かるようになります。
 この福音の核心に目が開かれるようになると、自分はなにがあっても絶対に滅びることがなく、キリストの尊い血によって救われた神様の喜びの存在であり、神様の愛が注がれている存在なのだと分かるようになります。私のために十字架で死なれたほどの愛をもって、神様は私のことを愛されていて、絶対に離れないでともにいてくださるようになっています。私の人生は、私の何かで左右されるのではなく、神様が責任をもってくださって、天にある霊的祝福をすべて注いでくださっている尊い者なのです。最高の身分と権威がある、存在だけで尊い、貴重な者だと神様が言われているので、そのように自分を認めるようにしましょう。
 自分の価値を気づくようになると、よけいな争いをせず、貴重な人生を具体的に歩み始めるようになります。イエスをキリストとして信じ受け入れた瞬間から、天の御国、いのちを持っている者となっているので、まわりの暗やみの勢力が打ち砕かれるようになっています。そして、暗やみに捕えられている人々を救い出す働きができるとても貴重な者となっているのです。それを知ると、貴重な霊的な戦いをはじめるようになります。肉的な成功のためではなく、唯一、人を生かすことができる福音を伝えるために生きるようになります。人に愛されなくても、神様から豊かに愛されているので、その愛を分かちあってあげるようになるのです。なにがあっても、自分で解決しようとせず、まず自分のたましいが豊かで、健康になるようにする戦いをして、神様の良い計画をそこに見出すようにしましょう。
 自分は、本当に価値がある貴重で尊い存在だと認め、世の人が争うようなことは、どうでも良いと思い、どうすれば自分にくださった祝福を豊かに味わって、他の人にも福音を伝えてたましいを生かせば良いのかと考える貴重な戦いをするようにしましょう。毎日、福音の核心に心から迫るように、そして、その福音の中で自分が貴重な存在であると発見して、よけいな戦いがすべて崩れ、福音のための貴重な戦いができるようになることを祈ります。