日曜メッセージ要約版

教会の講壇メッセージ動画は、レムナント教会のサイトに出ています
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メッセージ要約版

2012年9月9日

天国の秘密(ルカ13:10-17)
 だれもが幸せになりたいと願って、がんばって生きているのですが、時間が経ち、科学や技術が発展しても、急に苦しみが襲ってきたり、どうしても解決できない問題にとらわれたりします。聖書が語っているのは、地上の問題は、地にあるもので解決しようとしても、絶対に解決できず、ただ、天にあるものによってのみ解決できるということです。それを神の国と言います。神の国が臨むときに、問題が解け、苦しみから解放されて、幸せになることができます。神の国が答えであることを約束として握るようにしましょう。
 今日の聖書箇所には、その神の国のことについて書かれています。イエス様は、神の国のはじまりは、からし種やパン種のようなものだと言われました。からし種やパン種は、とても小さく目に見えないようなものです。これが、神の国の秘密なのです。多くの人が、神の国とはとても華やかで輝くすばらしいものだと思っていますが、そのはじまりは、とても小さく、多くの人が見過ごしてしまうようなものなのです。聖書にはその証拠がたくさんあります。いちばん大きな証拠は、神の国の主人公であるイエス様が誕生されたとき、泊まる部屋もなく馬小屋で生まれ、王の王、人類の救い主がなのに、最後は十字架の死刑という悲惨な死に方をされました。多くの人が、そのような姿なので、メシヤであるはずがないと言ったのですが、復活されてメシヤ、キリストであることを証明されたのでした。
 そのように、神の国のはじまりは、とても小さく、ばかにされたり、見過ごしたりされるようなものです。しかし、それは唯一の答えであり、希望と幸せである神の国を入れて隠すためのものなのです。これが神の国の秘密なので、だまされないようにしましょう。
 外見ばかり見て、真理や答えはそこにないとつまずく人が多いのですが、そのような器の中に神の国が隠されているのです。そのように小さく、みすぼらしく見える器の中に、いのちがあるので、成長して木になり、鳥が住みつくようになるのです。だれも想像できないのですが、神の国には、すべてを吸収してしまう、いのちの力があります。その証拠として、ダビデは9人兄弟の末っ子で、預言者サムエルが来たときに、呼んでもらえないほど無視されていた存在だったのが、イスラエル最高の王となり、神様の栄光を全世界に伝えるようになりました。また、ヨセフは、いじめられ、奴隷にもなりましたが、行く先々ですべてを変え、最後に世界も変えました。初代教会も、無視される存在で、絶滅すると思われていたのに、ローマの国教になるまで広がりました。これが、神の国です。自分がイエス・キリストを信じたことがなんでもないかのように思っているかもしれませんが、とても大きなことであり、唯一の神様のいのちを持つ者だと、自分のアイデンティティを確認して、考え方を変えましょう。いのちゆえに成長して、30倍、60倍、100倍の実を結ぶようになります。自分を通してすべてが変えられるという夢を見るようにしましょう。まず、自分自身が、内にあるいのちによって変えられ、それがまわりの人々も生かしていくようになるという約束(使徒1:8)を信じましょう。
 それゆえ、自分はいのちを持つ者なので、どこにいても、その場の主人公であるという意識を持ちましょう。すべてを吸収する力がある神の国を持っているので、自分ゆえにまわりが変えられていきます。自分や教会の人々を外見で判断して、小さくてみすぼらしいと評価するのではなく、神の国を持っている主人公だという目で見るようにしましょう。神の国を持つ人、教会を通して、日本、世界は福音化されるので、その夢をえがき続けましょう。自分の弱さ、弱点、だめな姿に対する暗い思い、否定的な考えに捕らわれることなく、それが神様の作品なのだと認め、いのちの福音の祝福に集中しましょう。そして、いま自分がいる現場を変える主人公なのだと、自分を認めましょう。これが祈りになります。まず、自分自身が、神の国の主人公であるという自覚を持って祈りはじめるなら、必ず、約束どおり、神の国が広がり、変わるようになります。神の国の秘密を味わうようにお祈りします。