日曜メッセージ要約版

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メッセージ要約版

2012年10月14日

勝ち組、負け組(ルカ14:15-24)
 世の中では、良いものをたくさん持っていて、条件にも恵まれているなら成功者であり、幸いだということで「勝ち組」と言います。しかし、本当の成功、幸せは、所有の多さや条件の良さで決まるものではありません。今日の聖書箇所から、本当の勝ち組はなにかを考えてみましょう。今日の箇所では、自分たちはもうすでに神の国で食事ができる幸いな者だと確信しているパリサイ人の発言に向かって、イエス様が「なにを勘違いしているのか」と当然だと思われている概念を根底からひっくり返すことを言われた場面です。
 神の国の宴会に招かれた人々が、その宴会の価値がわからず、いろいろな理由で断りました。自分たちは、良いものを手に入れている勝ち組なので、そのようなところは行っても行かなくても良いと思っていたのです。それで、世の基準では負け組と思われる人々が呼ばれるようになり、そのあとは、むりやりにでも連れて来られた人が参加したのですが、結局、自分が勝ち組だと思って招待を断った人には、もう席はなくなってしまったのでした。
 一般的に勝ち組の条件だと思われていることは、勝ち組の材料ではありません。救われたのに、世の中の勝ち組の条件を目指して、それを中心する勘違いから抜け出さないと、いらない葛藤や争いにとらわれるようになります。良い条件が悪いのではありませんが、それによって神様の愛や、恵み、救いの必要性がわからないなら、それのほうが問題です。すべての人は、罪を犯したので、神様から離れてしまっています。それゆえ、悪魔に支配され、滅びとのろいの運命にとらわれるようになっています。この目に見えない霊的問題を解決しないかぎり、安心できる人生にはなりません。世の中の良いものは、この霊的問題を解決できないだけではなく、それによって重荷を負わされるようになります。
 神様はそのような人間を放っておかれず、神様の宴会に参加できるようにイエス・キリストを送ってくださいました。イエス・キリストが十字架で血を流して死なれることによって、すべての罪がゆるされ、サタンの手から出て、神様とともにいられるようになったのです。その道に神様が招いてくださっています。それに招かれる条件は、人間にはまったくありません。ただ神様の恵みだけです。良いものや偉いことで、この神様の招きと恵みを断るとするなら、それは大きな勘違い以外のなにものでもありません。
 イエスをキリストと信じるだけで救われて、神様の宴会に入ることができます。なんの条件もなく、この宴会に入ることができることを感謝し、自分が、この招きを断るようになる、勝ち組と思えるような要因を持っていなかったことも感謝しましょう。本当の勝ち組は、神様の宴会に参加できていることです。世の中では負け組と思われるかもしれませんが、神様は不可抗力的に、むりやり、私たちには資格もないのに、イエスをキリストと信じるようにさせてくださいました。これが勝ち組なのです。
 それならば、問題や弱さは心配せず、自分は勝ち組だという確信とプライドを持ちましょう。そして、勝ち組らしく、すでに勝っているので、確信と喜びで余裕を持って生きていきましょう。心配や人のせいにしたり、利益を求めたり、暗い思いや不安になるのは負け組のカラーです。そのようなものは捨ててしまいましょう。イエス様が昇天される前に、ローマに属国になっていることから解放されることを尋ねる弟子たちに、「そういうことは知らなくてもよい」と、そのようなことは神経を使ってテーマにすることではなく、余裕を持ちなさいと言われました。そのような心配はせず、神の国の宴会を楽しむようにしましょう。神の国には、聖霊の働きと導き、天使の働きと手伝い、奇跡があり、暗やみを縛る権威もあります。これをテーマにして集中して取り組むようにしましょう。そして、希望を味わい、すでに勝っているので、ただイエス・キリストの福音をどうすれば伝えられるのか、伝道者としてどのように生きるのかだけを考えましょう。このように伝道、イエスの証人だけを考え、聖霊充満によって神の国が臨むことを求めつつ、神の国の宴会を楽しみましょう。行くところ、どこででも、神様の栄光をあらわす神の国の宴会を楽しむ歩みになることを祈ります。