日曜メッセージ要約版

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メッセージ要約版

2012年11月11日

戻った放蕩息子(ルカ15:11-32)
 今日の聖書箇所には、放蕩息子のたとえ話が出てきます。親が生きているのに、その親が死んだときにもらえる遺産をくれと言って、それを持って出て行ったのですが、出て行った先ですべてを遊んで使い果たしてしまったのでした。お金もなく、仕事もなく、イスラエルの人にとっていちばん下っ端の仕事と言われている豚の世話をするようになって、ふとわれに返った息子は、とうてい赦してもらえないことをしてきたが、父親のところに戻って、雇い人のひとりにでもしてもらおうと決意して家に向かったのでした。この息子と同じように、私たちもとうてい赦してもらうことはできず、受け入れてもらう資格もない者でした。ところが、息子が家に戻ってみると、まだ家からは遠かったのに、父親は息子を見つけ、走りよってきて、抱いて口づけし、あまりのうれしさに息子が言うことばなど聞こうともせず、帰ってきたことを祝おうと言ったのでした。これが父なる神様の私たちへの心であり、愛なのです。
 私たちは、イエス様を信じる前に、いろいろな過去を持っています。しかし、神様の御許に戻れば、どんな過去もまったく問題になりません。神様の御許に戻るなら、常識、道徳、伝統、教育、倫理的にはとうてい受け入れられないようなことでも、神様はまったく問題にされないのです。神様はただ、失われたたましいが戻ってきたことだけを喜ばれます。これほど、神様の御許に戻ることは、大きなことだと気づくようにしましょう。それがそんなに大きくないと思っているので、過去のことに影響を受け、違うもので隠そうとしたり、いろいろなかたちでごまかそうとするので、精神問題になってしまうのです。父なる神様の御許に戻ることで、すべては消され終わります。過去がどうかではなく、戻ったかどうかがテーマになるのです。
 神様に戻ると、過去から解放されて、まったく新しい祝福の人生が始まります。放蕩息子の父親は、「いちばん良い服を着せて、指輪をはめさせ、靴をはかせなさい」と言いますが、服や靴は身分を表すことです。そして指輪は、息子であるという象徴です。神様に戻ると、新しい身分が回復します。最高の身分、神様の子どもとなるのです。神様の子どもの特権をもらい、神殿と呼ばれ、いちばん尊い存在となり、世の光、塩と言われる最高の身分になっているのです。宗教では、時間をかけて徐々に変わると言いますが、福音は、神様に戻ったその瞬間に変わってしまいます。これからは、最高の身分、祝福の身分が回復したことにすべて集中するようにしましょう。
 神様に戻ったかどうかは、イエス・キリストを信じたかどうかということです。神様に戻る道は、ただ一つイエス・キリストだけだからです。イエス・キリストを信じて受け入れたら、神様に戻ったので、その瞬間、最高の身分と祝福が回復します。
 その身分に集中していると、神の国が見えてきます。そこには世の喜びや楽しみとは比べられない神様のパーティーが用意されているのです。残りの人生は、すべてにおいて神様のパーティーを楽しみましょう。いままでとは違う祝福を存分に楽しみ、味わうことを心がければよいのです。
 神様に戻ってきたことが神様の喜びですから、いままでの常識をすてる決断をして、神様のパーティーを自分のものにして味わいはじめましょう。いままで悩んでいたことは、「あなたがたは知らなくてもよい」と言われ、ただ聖霊が臨むと力を受けると言われたので、その約束を信じて決断して、自分が神様のパーティーを楽しみ、味わうことをはじめましょう。そうすれば、地の果てまで、聖霊の力による神様のみわざ、天使の働き、暗やみがくだかれることを見ていくようになります。そして、みことばをのがさず、みことばのパーティーを楽しみましょう。礼拝もパーティーです。祈りの時間には、祈りでパーティーを楽しみましょう。神様の子どもですから、祝福以外はありません。苦難も祝福で、すべてを働かせて益としてくださいます。
 一週間、静かに自分の過去に、もう終わったと離別の宣言をしましょう。そして、イエス様を信じた事実のみに神経を集中して、神様の子どもの身分と祝福をぞんぶんに味わいましょう。希望にあふれる思いになり、個人、現場、教会の祈りを回復していくようにしましょう。