日曜メッセージ要約版

教会の講壇メッセージ動画は、レムナント教会のサイトに出ています
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メッセージ要約版

2013年6月2日

やめなさい。そこまで(ルカ22:47-62)
  今日の聖書箇所は、イエス様が逮捕される場面です。イエス様が、まるで強盗のような扱いを受け、逮捕されました。イエス様はなにも悪いことをしていず、問題も起こしていないのに、そのような理不尽な扱いをされたので、それを見ていた弟子たちが歯がゆく思い、その中のひとりが剣を振り上げて、耳を切り落としたのです。そのときに、イエス様は「やめなさい。それまで」と言われました。このイエス様のことばから、十字架に向かうことがどういうことなのかを知り、自分の心に刻みましょう。
 イエス様はご自分が十字架に向かって進む道に、いっさい邪魔したりさまたげる理由は存在しないと言われたのです。実際には、法律的に理由をあげることも、道徳的、感情的にも、十字架の道に行かないようにさせる理由はありました。また、イエス様は天の軍勢を動かすことができるお方なので、実力で軍勢を動かしてふせぐこともできたのです。しかし、それらすべて「やめなさい。それまで」と言われ、すべての理由を消してしまい、十字架に向かわれたのです。
どのような正当な理由も消して、十字架に進む道ひとつだけを残されました。私たちは、世の中にある正しいこととか、良心的、道徳的、理屈に振り回されることが多いのですが、そのようなものをいっさい消して、ただひとつ十字架だけ残るようにしましょう。それが神様の理屈だからです。十字架は絶対的なのです。葛藤、疑問、つまずきがあるのは、十字架の前で理屈があるからではないでしょうか。どんなに正しく必要に思えても、十字架の前では消すようにしましょう。パウロはガラテヤ2:20でキリストとともに死んだと告白しました。このような神様の理屈に立つことをいやしと言います。そうすれば、不可能に思えることの中に神様の力が現われるようになります。
 十字架だけ残すのは、それが救いの唯一の道だからです。神様にとって救いより正切なことはありません。すべて救いのために聖書は書かれています。救いが絶対的なテーマなのです。十字架の道以外は、どのような理屈も救いには値しません。救いのために約束された女の子孫の契約が成し遂げられる唯一の道が十字架でした。それゆえ、十字架の道はどんな理屈も邪魔することができないのです。信仰生活は、なにかをすることではなく、神様の理屈を受け入れることです。神様を離れ、罪と死の力にとらえられ、滅びの運命の中にいて、まことの安らぎがない人間が、神様に出会い、永遠のいのちを得る道は、キリストの十字架しかありません。それしかないので、十字架以外は残さず、十字架を最優先しなさいと言われるのです。
 イエス様がとらえられたあとをついて行ったペテロは三度もイエス様を否定する卑怯な姿を見せますが、そうでなければならなかったのです。もう一度、ペテロが力を出して、人を集めてイエス様を奪ってかくまうなら、十字架をはばむことになります。ペテロが否定したのは、失敗ですが、その失敗したことが良かったのです。そうしてまで、十字架しか残らないようにされたのでした。歴史でいちばん大きい唯一のテーマは、人の救いで、その救いのためには十字架しかないことを心に刻みましょう。
 それで、救いを中心に自分の人生を整理しましょう。すべて救いのために必要だったと、ほかの理屈や善し悪しをすべて消しましょう。そして、イエス・キリストの十字架に集中しましょう。そして救いの確信を持つようにしましょう。どんなことがあっても、テーマになることでも、心配になることでもなく、なににも巻き込まれないで、自分は聖霊を通して神様がともにおられる幸せな者だという結論が出るようにしましょう。そして、聖霊の力が注がれればよいという確信を持って、聖霊充満を祈りましょう。それから、伝道を中心にして、残りの生涯に決断をくだしましょう。生涯、伝道のために思うままに用いてくださいと祈ってみましょう。自分の伝道を神様に尋ね、決断しましょう。すでに変えられているので、すべての理屈を消して、十字架だけを残し、揺れない救いの確信とともに、伝道者としての決断をすることをお祈りします。