日曜メッセージ要約版

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メッセージ要約版

2013年6月23日

ユダヤの王イエス様(ルカ23:35-38)
  自分が正しいと主張したり、力があるからと決着をつけることは、世の中では当然だと思われていますが、それでは、人を助けたり、幸せにすることはできません。人にいのちの祝福が与えられてこそ、本当に役に立つ人になります。多くの葛藤や心配を乗り越えて、自由になって多くの人を助けるクリスチャンになるためには、イエスが本当にキリストだということを確認して、自分の告白とすればよいのです。今日の聖書箇所から、本当にイエスはキリストであるという告白を自分のものにしましょう。
 イエス様が十字架刑を宣告されたあと、十字架につけられた場面です。イエス様の頭上には「ユダヤ人の王」という罪名が書かれていて、多くの人が「本当にユダヤ人の王なら、自分を救え」とあざけって、ばかにして、イエス様を嘘つきだと言っていました。しかし、イエス様はひとことも反論せず、黙って弱々しい姿のまま十字架で死なれたのです。なぜなら、それこそが本当の「ユダヤ人の王」つまりキリストであるという証拠だったからです。
 なぜそれがキリストである証拠なのかを「ユダヤ人の王」ということばから見てみます。イスラエルの国がソロモン王のあと、北がイスラエル、南がユダヤの2つの国に分かれてしまいました。ですから、ユダヤ人の王というのは、イスラエルの王という意味です。そのイスラエルは、神様の契約のために召されたアブラハムの子孫であるヤコブに与えられた名前です。つまり、神様の目的のためにわざわざ選んで造られた民族だということです。
 その目的とは、人の根本問題を解決するための女の子孫が来られる民族ということです。人は、神のかたちに造られたのですが、サタンにだまされて、その神のかたちを失い、滅びとのろいの運命の中で、サタンに支配されて生きるようになってしまいました。それがすべての問題の根本にある霊的問題です。その問題は、人間では解決できないので、神様は女の子孫を送り蛇の頭を踏み砕くという一方的な契約をくださったのです。その契約を成就するために、神様はイスラエル民族を選び、カナンの地で、その女の子孫が生まれるようにされました。その約束の救い主、メシヤこそが、ユダヤ人の王という意味です。ユダヤ人の王として生まれますが、この方は女の子孫であり、全人類のための救い主なのです。その女の子孫は、蛇の頭を踏み砕くが、そのときに、かかとにかみつかれると創世記3:15で預言されていたように、悪魔のしわざを打ち壊されますが、罪を身代わりに受けるあがないのために、十字架につけられて死ななければなりません。それゆえ、本当にユダヤ人の王であるなら、十字架刑を受けて死ぬしかなかったのです。ですから、十字架刑こそ、まことにユダヤ人の王であること、キリストであることの証拠です。
 神様の目的は、人を救うこと以外はありません。イエス様には、御使いの軍勢を動かす力も権威もあり、簡単に十字架からおりることもでき、勝利することもできました。しかしそれでは、人のあがないにはならないので、人を救うことだけが目的であり理由である神様は、力も権威もあるのにもかかわらず、それを使わずに、十字架で死なれたのでした。
 私たちは、この十字架での死を証拠にして、本当にイエスがキリストだと告白することができます。そして、その告白ですべての問題は解決し、永遠のいのちの祝福が、告白した瞬間に与えられるのです。人間の条件はまったく関係ありません。ですから、自分の考え、テーマなどいっさい捨てて、「イエスはキリストです」という告白をして、キリストだけに集中するようにしましょう。大切なのは、イエスがキリストだと告白することです。悪魔はその告白をできないように邪魔しようとします。ですから、人生の中で大事なことはただ一つキリストだけだと、キリストに集中する時間を持つようにしましょう。
 イエスをキリストと信じて告白した人には、世界福音化の祝福が、その告白をした瞬間に与えられます。ですから、自分の人生を救いを中心にして整理しましょう。キリストを信じて受け入れた者が幸せだと、自分の幸せと不幸の考えを整理してしまい、不幸だと思うことから解放されて自由になりましょう。そして、世界福音化、つまり伝道の約束を持って現場に入っていきましょう。また、伝道を中心にした人格を整えるようにしましょう。なにをするにも、伝道を中心にして、伝道と人の救いに有利なほうを選ぶようにしましょう。正しいと思っても伝道と人の救いのためなら、負けることもできるようになりましょう。
 イエスはキリストです。それゆえ、自分は世界福音化の主人公になっているということを確信して、なにも気にせず、世界福音化のために現場で祈り、奇跡を見る人生になることをお祈りします。