日曜メッセージ要約版

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メッセージ要約版

2013年10月20日

負のスパイラルから(ヨハネ4:23-26)
 すべての人が幸せになりたいと願って生きていきますが、それぞれかたちは違っていても、なにかの鎖につながれているかのように、どんなにがんばっても、やればやるほど悪循環につかまってしまいます。今日の聖書箇所に出てくるサマリヤの女は、どんなにがんばっても幸せな新しい人生になれない負のスパイラルにはまり、一歩も出られないような人生でした。そこでイエス様に出会って、新しい輝く人生を歩むようになったのです。どのように負のスパイラルから出るようになって、新しい人生を歩むのかを見ながら、私たちがどれほど幸いで祝福された者になっているのかを確認しましょう。
 サマリヤの女は、ひとことで「逃げたい人生」でした。いまの状況から逃げたいけれど、それもできずに、サマリヤの町で隠れて生きていたのです。人が水を汲みに来ない真昼の時間に、人目を避けてこっそりと水を汲みに出てきました。人生を消してしまいたい思いがあったのでしょう。人々は、表面では平気なふりをしていますが、裏ではそうなるしかないのです。どんなにがんばってもだめだったと、運が悪いのだとあきらめている生きる人が、本当はたくさんいます。
 そのように苦しい状態の人の特徴は、人と自分のまわりのことが、とても重く負担になります。逃げたいのに、逃げられず、どんどん負のスパイラルに陥っていくしかないのです。そこから抜け出せないのは、簡単な理由ではなく、深いところに背景があります。まず、民族や国の背景があります。この女の人はサマリヤが祖国でしたが、サマリヤは、ソロモン以降、契約を逃した地域で、正しく礼拝したことがない、偶像まみれの背景がありました。また、その中での家系の背景があります。そして、彼女自身の個人の背景があります。イエス様にこの女の人は、礼拝に対して話をしたのですが、疑問があり、一度も神様に正しく礼拝していないことがわかります。つまり、神様と根本的な関係がないということです。創世記3章の根本的な霊的問題ゆえに、神様とは関係なく、目に見えない暗やみの力にとらわれていたので、その結果、負のスパイラルに陥ってしまっていたのです。
 負のスパイラルにとらえられている人は、人生の失敗を認めることをいやがる特徴があります。よけいな自尊心の戦いをするのです。ユダヤ人とか、サマリヤ人などと言って、過去にとらわれていることがわかります。また、自分の背景や出身にこだわります。そして、礼拝の場所を言って、宗教的論理に話を持っていって、理論を述べようとします。人生に関係ないのに、自分を包装して弁護したいと心が動くのです。それゆえ、より悪循環から抜け出せなくなり、みじめになるだけで、自分ひとりがこだわって、まわりを認めず、自己弁護、自己防衛をして、ときには神経質にすらなります。むだなことにこだわっているのですが、それに気づきません。
しかし、イエス様はそのような女の人を追い詰めて、核心部分を触られます。それが神様の愛です。最後に、この女の人はすなおになって「キリストがこられると答えられる」と言います。正直にキリストの前に立ったのです。つまり、すなおに自分は希望のない罪人でしかないと、すべてのこだわりをおろして、創造の神様のあわれみと恵み、神様の救い以外には希望はないと告白したのです。そのとき「わたしがそのキリストです」と、負のスパイラルの人生が終り、唯一の希望であるキリストがイエス様であると教えられ、まったく新しい人生になりました。
 イエス様は負のスパイラルの中を生きる人々を助けるために、預言どおりに来られ、預言通りに十字架で死んで復活された唯一の希望であるキリストです。だれでも、イエス様と出会うなら、悪循環の人生は終わります。「すべて疲れた人、重荷を負っている人はわたしのところに来なさい」とイエス様は招いて、核心部分に気づきなさいと呼びかけておられます。イエス様を信じれば、のろいの鎖は断ち切られ、死と罪の原理から永遠に解放され、真理によって自由とされます。まったく新しい人になるのです。すなおになって、キリストと出会った女の人は、隠れていた人生を終えて、みんなの前に出て「キリストと出会った」と叫ぶようになりました。
 イエス・キリストただおひとりが、すべての問題の解決であると、聖書から証拠を見て、イエスを信じる自分がどういう存在なのかを確認して喜び、感謝をささげましょう。隠れて生きた人生は、自慢するあかしの人生に変えられています。イエス・キリストを信じることが、すべてのすべてだと知りましょう。イエスを信じた私はのろいの鎖、負のスパイラルとは関係ない者になったと告白しましょう。
 まず、私が信じているイエスがキリストだと告白し続けましょう。そして、自分と自分の人生にのろいはもう関係ないと告白して、心新たに、思い切り新しい人生に飛び込みましょう。神様が聖霊を通してともにおられます。のろいの鎖が断ち切られるキリストの特使として現場に派遣されています。私の力ではできないので、聖霊充満によって神様がしてくださいます。私たちはその証人となるのです。自分ほど貴重な存在はないと認め、ただ聖霊充満の約束に飛び込み、日本が変わるときを期待しましょう。