日曜メッセージ要約版

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メッセージ要約版

2014年02月23日

危険な勘違い(ヨハネ9:35-41)
 人々はさまざまな勘違いを持って生きています。小さな勘違いなら、少しの問題で済みますが、人生の永遠の運命を左右する勘違いもあります。今日の聖書箇所に出てくるパリサイ人たちの勘違いは、イエス様が罪が残ると言われたように、永遠の運命を左右するものでした。パリサイ人たちは、自分たちが盲人ではなく正常だと言っていました。それは、自分たちには障がいはないので、正常で大丈夫だと思っていたということです。イエス様はそれが目が見えないことだと言われたのでした。
世の中では、経済的に豊かであったり、発展していたり、出身や身分が保証されていたり、善良に生きていたり、宗教でがんばっていたら、正常で大丈夫だと思われています。それらをまとめて、ヒューマニズムと言うことができるのですが、人間ががんばれば可能性があって、希望があるという人間勝利宣言がその考えのベースにあります。そのような考えに基づくと、その結果、キリストは不要で、キリストだけが道ではないので、キリストにこだわる必要はないとなります。
それがどれほど大きな勘違いなのかは、聖書に書かれています。カインは、宗教的に熱心にしていた人で、因果応報の思想でしたが、殺人という結果になりました。また、ノアの時代は、豊かで楽しい時代で、それでよいと思っていたのですが、結局は洪水でほろびました。また、発展を遂げればよいと思ってバベルの塔を築きましたが、良い社会を作ることはできず崩れてしまいました。イスラエルの歴史を見ても、神の民として選ばれ、割礼も受けていたのですが、それでよかったのではないことが証明されています。そのほかにも、世界の歴史を振り返ると、人間革命と言われ、人間勝利宣言をしたルネサンス運動のあとは、世界大戦の結果になりました。このように世の中で称賛される内容は、勘違いなのです。
なぜなら、人は創世記3章に書かれているように、罪を犯して神様から離れるようになったからです(原罪)。根本的に神様から離れていて、いのちはなく、サタンに制せられていて、滅びの運命の中にいるので、なにがあっても安全ではないのです。どんなことがあっても、この根本問題はそのまま残っています。
この根本問題に気づいて、自分が盲目だと認め、神様の助けが必要ですと気づくのが正常な人です。自分は、実は空っぽの人生で、幸せなどない罪人だと認め、自分にはキリストが絶対に必要ですと告白して、そのキリストがイエス様だと告白することが悔い改めることです。そのとき、目が見えるようになります。世の中はすべてヒューマニズムを教えますが、教会はその正反対な悔い改めを教えるところです。
聖書の中で取税人とパリサイ人のたとえが出てきますが、自分が多くの人の前で、できていることを誇り、感謝をささげていたパリサイ人と、人前にも出ることができずに、神様のあわれみを求めた取税人のうち、取税人のほうが義と認められました。また、生まれつき盲人だったバルテマイは、「ダビデの子イエスよ、私をあわれんでください」と叫び続けました。これが正常な姿です。自分と自分の人生に絶望してあきらめるのが正常なのです。キリストが切実に必要ではないと思う勘違いは終わりにして、なにが見えることなのか、盲目なのかをわきまえるようにしましょう。
キリストは絶対的に必要な方です。すべての人は罪人であり、滅びの運命にとらわれているので、キリストでなければなりません。悔い改めてイエスをキリストとして受け入れましょう。そして、イエスをキリストと信じて受け入れた人は、自分が正常な人生になったと確信して、自負心を持ちましょう。判断基準はキリストです。そして、いままであった不幸、弱さ、つらさは、永遠の運命を左右する勘違いから逃れるきっかけになったと感謝しましょう。いつわりの人生から、まことの人生に変わるきっかけなのです。そうでないと、キリストが不要となり、滅びの人生のままであったと気づいて、すべてを感謝にしましょう。自分が正常な人だという確信と自負心を持って、世の中やまわりを見るようにしましょう。まわりの人は、すべて勘違いをして生きている盲人にすぎません。その人々を見て、かわいそうに思って、助けるように力をくださいと祈りましょう。そのために、神様は特別な力を与えてくださいます。それが聖霊充満です。
本当の問題は、キリストを不要とすることであり、キリストの実力を信じない不信仰が問題なのだと気づきましょう。キリストが解決されたので、問題があっても、問題ではありません。キリストを最後まで握ると、神様がなさいます。すべてのとらわれているところから抜け出して、勘違いをしている盲目の人々が見えるようになるまで回復するように祈りましょう。