日曜メッセージ要約版

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メッセージ要約版

2014年08月10日

信者とこの世(ヨハネ16:33)
 ジョン・バンヤンが福音を伝えるという理由で監獄にとらえられ、17年間出られなかったときに、聖書を読んで書いた本が「天路歴程」です。その本の中には、クリスチャンが天国に向かって進んで行く間に、多くの苦しみや誘惑があるけれど、どのように世の中を生きるべきなのかということが書かれています。今日の聖書でイエス様が「世の中で受ける患難、迫害にどのように対処すべきか」と語ってくださいました。クリスチャンである自分と世の中の関係はどのようなものであり、どのような姿勢をとるべきなのでしょうか。
 世の中を霊的な目で見て、根本的に理解しましょう。世の中は外見ではどうであっても、かならず滅びるところです。繁栄もあり、戦争もあり、ものすごいスピードで発展していて、世の人々は、いつかユートピアやパラダイスが来ると思い込んでいますが、根本的には滅びると定まっているところなのです。なぜなら、根本は神様から離れ、悪魔に属する者となっているからです。この世は悪魔に属しているので、基本的にまことの神様に敵対します。ですから、この世にはまったく希望はありません。それゆえ、神様は悪魔に勝てる唯一の方法であるキリストを約束してくださいました。それゆえ、この世がいちばん恐れるのがキリストです。この世を支配する悪魔は、宗教、学問、善行などは、かえって好都合だと喜びますが、キリストだけは恐れて、イエスがキリストなので、イエスを憎むようになっています。それで、イエスを十字架につけるようになりました。また、この世はキリストによるいのちの福音が絶対に必要なところです。
 では、この世を生きていく信者はどういう存在なのでしょうか。世から救い出され、身分、所属が変わってしまった存在です。キリストであるイエスを信じて受け入れたことで、イエスの血によって、過去、現在、未来のすべての罪がきよめられました。そのように完ぺきにきよめられて、神様ご自身が内に入り、永遠に住まわれるようになりました。イエスが十字架ですべて成し遂げられたので、そのようになったのです。キリスト・イエスを信じることは、世が与えることとはちがいます。まことの平安が与えられ、なにがあっても心配いりません。いのちの実を結ぶしかない存在に変えられています。いのちが入ったので、それまでの古い者は死んで、新しく造られて解放されるようになったのです。このことを信じて、覚えているなら、いのちの実をこの世で結ぶことができます。しかし、同時に、世がイエスを憎んだように、信者もこの世に迫害され、患難に会うようになっていることも覚えましょう。イエスと一体化されているので、迫害されるのですが、それは、世がイエスを恐れるからなので、当然なことなのです。
 このように迫害されたときは、勇敢でありなさいと言われたように、揺れたりふるえたりせず、より強く信仰告白に立つようにしましょう。イエスはキリストであり、キリスト以外は希望はないこと、そのキリストが内におられるので、自分はこの世に属する者ではないという信仰告白をしっかりしましょう。そして、私を通して世界福音化、現場福音化されるという契約に確信を持ちましょう。いのちに入ると定められた者が救われるという契約を堅く握りましょう。すでに世に勝っているので、福音宣教の姿勢はあきらめる必要はないのです。マタイ5:10〜11では、イエスと同じ扱いを受けているので、むしろ喜びなさいと言われました。イエスを信じて聖霊が内に入り、どんな存在になっているかを覚えることが鍵です。勇敢であると同時に、むしろ喜ぶのが正しい姿勢です。ちがう古い考え、昔の私は死んだと戦うようにしましょう。
 まず、クリスチャンの自分はだれなのかということをよく整理しましょう。世の中にいますが、存在はちがっていて、イエスと一体化していることを信じましょう。また、世を見て、希望ななにかを整理しましょう。そのあと、どんな患難や迫害があっても、揺れないと決心しましょう。そして、今の現場で、自分が希望であると確信して、まわりに救われると定められた人がいると祈るようにしましょう。古い自分のよる葛藤や思い煩い、不平不満は捨てて、新しい存在として、現場でのクリスチャンとしての祈りをはじめ、神の国が臨むことを体験しましょう。