日曜メッセージ要約版

教会の講壇メッセージ動画は、レムナント教会のサイトに出ています
http://jremnant.net/

2014年11月9日

世とは違う感謝（使徒5:41-42)

どんなに困難な状況で、どんな理由があるとしても、まことの感謝を持っているなら、どんなことも関係なく、かならず勝利します。それは、歴史や聖書が証明していることです。今日の聖書の箇所から、クリスチャンにのみあるまことの感謝を回復するようにしましょう。今日の箇所では、教会の指導者たちがイエスをキリストだと伝えたという理由で、拷問、鞭打ちに会いましたが、そのとき、御名のためにはずかしめられることを喜んだと書いてあります。なぜ、彼らは感謝できたのでしょうか。 　まことの感謝を回復するために、まずクリスチャンの感謝は、キリストによるまことの救いがベースになっていることを覚えましょう。まことの神様がおられるのに、それを知らず、神のかたちとして創造された、もっとも尊い存在なのに、被造物の前でおがんだり、自分の力でやっていけると思っているとてもみじめな姿だった私を、神様があわれんでくださり、まことの神様を礼拝できる者としてくださいました。罪だらけで、考えることもことばも、すべて罪だけしかなく地獄に行くしかない罪人の私を罰することなく、イエス・キリストのあがないによって救われました。すべての罪を赦し、さばき、のろい、ほろびの人生から、完全に解放してくださったのです。それだけではなく、創造主である神様をアバ父と呼んで、なんのへだたりもなく、ダイレクトに通じる存在にしてくださいました。そして、それが永遠に変わらないように、聖霊を通して自ら私たちの中に来てくださり、私とひとつとなって、ほろびないように内住してくださっているのです。そして、いつ死んでも天国に入れるように保証してくださいました。どんなつらさ、弱さがあっても、絶対に変わることがありません。これが感謝のベースになるべきです。 　救いを根本的、基本的に感謝のベースにするなら、感謝の基準は、伝道と福音になります。基準がちがうと、感謝が奪われて、翻弄されてしまいます。うまくいく、いかない、安定している、不安定だということが基準ではなく、福音なのか、伝道に益になるのかが基準です。良いものや、ほしいものは世の中にたくさんありますが、福音は最高の価値であり、福音宣教が絶対的な価値があることです。これがわかっていないと、人生が揺れるようになります。福音と伝道より価値あることがないというのが、旧約聖書の結論です。キリストと福音が伝えられること以外には、どんなことがあっても、変わらないということを旧約聖書は見せています。それを知ったパウロは、キリスト以外はすべてちりあくたと思うと言いました。絶対的な伝道の価値を知っていたのです。福音が全世界に宣べ伝えられたあとに、世の中が終わると言われています（マタイ24:14）。全世界が動く中心が福音が伝えられることで、それが最も価値あることなのです。クリスチャンは、ほろびることなく勝利します。世界福音化は、止まることなく前進しています。すべてそのためにあるので、伝道が最優先で、中心なのです。 　その結果、感謝の対象はすべてのことになります。つらいこと、悪いこと、良いこと、楽しいことが基準ではなく、福音宣教が基準になるなら、苦しいことがあっても、より徹底的に福音の人になるために整えられる材料になるのです。悪魔は絶望に引っ張ろうとしますが、より、神様、キリストに近づいて、昔の枠、考え、基準を捨てるとき、神様が働かれます。よりキリストが実際になり、キリストに縛られ、伝道者となるために、刻印の過去が取り外されて、いやされる過程です。より福音に近づき、伝道に有利になることを感謝するなら、神様が主権者なので、伝道に不利になることはありませんから、すべてのことが感謝になるのです。神様は主権をもって、すべてを通して、福音があきらかに、公になるようにされます。すべてを利用して益とされるのです。それを知っていたパウロは、刑務所の中で、パウロに味方して福音を伝える人がいること、また、パウロに対抗して福音を伝える人がいることを感謝して、どんな境遇にあっても感謝できると告白しました。福音宣教の神様の計画には、どんなことも関係ないということです。そのような感謝を回復するときに、やっと人間らしい生き方が回復できます。病気であっても、弱さを感謝できるのです。そのようにすべてのことを感謝できる人になると、悪魔が手を出すことができない、世界で最も強い人となり、伝道の門が開かれていきます。 　今週、自分の考えの中で、もっとも困難なこと、いやなことの中に、本当の感謝を具体的に見つけましょう。実際にそうしていると、結果として、成熟することを体験するようになります。それをいやし、聖化と言います。そして、暗やみの力が砕かれるのを体験し、まことの献身の人として、方向を定めるようになるでしょう。まことの感謝を回復するようにお祈りします。