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2015年2月1日
| 肉にすぎないものになり（創世記6:1-8） |
| 今日の聖書箇所には、人が繁栄して豊かになり、偶像崇拝をして、天国、パラダイスになったと思い、永遠にそれが続くと思っていたところ、大洪水が起きて、滅びてしまうことが書かれています。これは、いま私たちに重要な教訓を与えているのです。自分へのメッセージとして読み取るようにしましょう。 豊かさと繁栄は、悪いことではないのですが、神様から離れたこの世は、肉にすぎない状態になっています。たましいのある存在として創造された人間が、神様から離れ、そのたましいが死んで、肉にすぎないものとなりました。本来の人間は、神様に礼拝して、神様の御声を聞き、すべてに名前をつけることができるほど、優秀な存在でした。ところが、罪を犯して神様から離れたとたん、霊的なことへの感覚が、まったくない者となってしまいました。霊的なことが中心なのに、自分でも知らないうちに、すべての基準を肉に置くようになったのです。善悪の基準も、幸せの基準もすべて肉体的なことになりました。たましいが死んでいるので、神様という感覚も、霊的なことも、まったくわからないのです。そのように、神様を失って、肉にすぎないものとなった人間は、どんなに知識があっても、人生の幸せや本質には、まったく役立たないことであり、霊的な感覚なくさまようしかないのです。自分が痛くないこと、苦しまないほうばかり見る人生となり、人生に振り回されて、年をとって、落胆していくしかありません。聖書が語っているのは、人はまず、たましいに幸いを得るのが優先だということです。 たましいのいのちが抜けてしまって、大きな穴が開いてしまい、肉にすぎない者になってしまった人間は、その開いている穴を、神様以外の別のもので埋めようとします。神様の座に、神様がおられないので、人間の意味を失い、人間として生きていけないのですが、なんとかして穴を埋めようとして求めたのが、肉体的な繁栄や豊かさなのです。つまり、肉体的な繁栄や豊かさを神にしてしまいました。人生の目標が肉体的な繁栄や豊かさになり、それがないと不幸だと思ったり、いらいらするようになったのです。繁栄や豊かさを味わうのではなく、奴隷になってしまったのです。自分の幸せがそこにあると思って、求めて拝みます。そして、それを物差しにして、あれば誇るようになります。つまり、肉体的な繁栄や豊かさを目標とすると、偶像崇拝がついてくるよういなるのです。それをネフィリムと言います。ネフィリムとは、上から落ちたという動詞（ナファール）の名詞形で、上から落ちた者という意味です。それは、天から追い出されて落ちてきた暗やみの支配者サタンのことです。サタンは、神様から人間を引き離し、滅ぼすのですが、そのサタンの最高の作品が偶像崇拝です。どこの国、民族にも共通している、繁栄と豊かさを求めるための道具が、偶像崇拝なのです。その結果、繁栄と豊かさを手に入れるのですが、空中の権威を持つ支配者であるサタンをおがんでいるので、堕落するようになり、そして、滅びに至るのが、歴史で繰り返している教訓です。 肉にすぎないものとなった人間は、繁栄と豊かさを神様の座に置いて、その奴隷となり、偶像崇拝をさせられるようになり、それはサタンのしわざなので、その結果、堕落して滅びるプロセスを繰り返しています。個人的にも同じです。 このような目で世の中を見るようにしましょう。そして、繁栄と豊かさの最後を知っているので、うらやましく思うのではなく、神様の御声、天命を聞くようにしましょう。人は、神様と出会い、たましいが生かされ、滅びの運命から出る救いが必要なのです。そのためのイエス・キリストです。その象徴が「箱舟」です。この世はイエス・キリストという箱舟が必要なのです。いま、日本を見つめ、イエス・キリストが必要だと天命を聞きましょう。そして、神様がともにおられることこそ、本物の豊かさだと、それを味わうようにしましょう。たましいが豊かになることが第一なのです。たましいが豊かになるためにイエスは来られました。神様は本当の豊かさを与えることを願っておられます。ですから、神様の願いは、ノアの箱舟を作ることです。私がノアになって、キリスト・イエスの福音運動をするという思いにとらわれるようになりましょう。そのような思いになることが、本当に豊かな人なのです。その人には、肉体的な豊かさがついてきます。それは、箱舟を作るためのものです。それを献身と言います。このようにして、神様に受けいれられる、まことの豊かさを味わい、見せるようにしましょう。肉体的な豊かさは、目標ではなく、箱舟建設のためのものであると、位置を調整しましょう。この世を本当に見て、ノアの箱舟を建設する天命の声を聞くようになることをお祈りします。  |